クラシック音楽でもトップクラスの有名曲「G線上のアリア」。
あなたもこの曲を聞くと、「あっ、聞いたことある」って感じるはずです。
ですが本当は、
この曲はG線上のアリアではありません!
この曲は、
ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
「管弦楽組曲 第3番」 より 第2曲「アリア」
本当のG線上のアリアはアレンジされたもの
実は「G線上のアリア」というのは、バッハが作ったこの曲をアレンジしたものです。
後世のヴァイオリニスト「アウグスト・ウィルヘルミ」がヴァイオリン曲にアレンジしました。
「G線」とはヴァイオリンの一番太い弦
「G線上」の「G」と言うのは、ドイツ語や英語で「ソ」の音を表しています。
そして、「G線」とはヴァイオリンの弦の一つです。
ヴァイオリンには4本の弦があり、それぞれの弦を指で押さえることにより音程を変化させます。
音を変化させずに弾いた場合は、一番太い弦は「ソ」の音が出ます。
「G線」とは、その「ソ」の音が出る弦のことを表しています。
G線のみを使って弾く曲だから「G線上のアリア」というタイトルになりました。
G線だけだと暖かい音になる
ヴァイオリンは単純に高い音を出すなら、他の細い弦を使った方が出しやすいです。
ですが、あえて一つの弦のみを使うことで、音の移り変わりを滑らかにしてます。
横の弦に移るとパッと音が切り替わりますが、弦の上で指を滑らせて音を変化させれば、うにょーんとした音の動きが出ます。
そのほかにも太いG線ならば、高い音を出しても 落ち着きのある暖かい音色になる という効果もあります。
(細い弦はかん高い音になる)
このような理由で、G線のみで演奏します。
「アリア」はオペラの独唱
オペラ(セリフのほとんどが歌になっているお芝居)などで、感情たっぷりに歌い上げる曲の事です。
この曲は歌ではないものの、オペラのアリアと同様に、感情たっぷりに歌うように演奏する曲です。
アリアは「AIR」と書くのですが、アリア以外にもエールと読んだり、エアと読んだりもします。
実際にどう違うのか気になったなら、こちら↓の「G線上のアリア」と、管弦楽組曲第3番のアリアを聴き比べてみてください^^
古い音源なのでノイズが入ってますが、
それも味の一つということでご容赦ください^^;
若い時には、わからなかった~切ない感じが…。
今…この歳になって(46才)ようやく分かったような気がします。
>>ハルさん
コメントありがとうございます。
このメロディは過去の思い出を
呼び起こしてくれるような力がありますね。
きっと人生経験を積むにつれて、
より深く心に響くのだと思います。
またいつか、時がたってこのメロディを聞けば、
それまでとは違う新しい感じ方ができそうです。
つまりアレンジされた物の名前がG線上のアリア?
原曲の名前がG線上のアリア? この記事と動画の名前が一致してなくて分からないです。
うまくお伝え出来なくて申し訳ないです><
原曲はバッハ作曲の「管弦楽組曲第3番」の第2曲「Air」。
それを後世の音楽家がアレンジしたものが「G線上のアリア」です。
腑に落ちました!見てくださっていてとても嬉しいです。ありがとうございました!!
こちらはどちらの交響楽団が演奏したものでしょうか?
CDは出ていますか?
ページ上部の管弦楽組曲は、
カール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団の演奏です。
CDはamazonだと↓のリンクのものなどがあります。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00005FHNB
他のサイトでも「リヒター バッハ 管弦楽組曲」などで検索すると出てくると思います。
ページ下部のG線上のアリアは、
ブロニスラフ・フーベルマンのヴァイオリン演奏です。
ありがとうございます。中古CDを買ってみます。