日が沈みはじめ、夜が来てしまうのが もったいないと感じるような充実した一日。
あなたの思い出の中に、そんな一日はありますか?
残念ながら僕の思い出の中からは、そういうものは出てきません(^_^;)
だけど、この曲を聞いてると、こういう感覚なのかなぁと想像します。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲
クラリネット五重奏曲
第1楽章
明るく爽やかな中に 少し翳り(かげり)が見える、澄んだ青空と宵闇の語らいのような曲です。
クラリネットの醸し出す雰囲気
この曲はクラリネットと二つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの5重奏。
弦楽器が奏でる音は、まるで光輝く青空のよう。
それに対して、クラリネットが夜のはじまりを告げるような妖しさを出します。
(0:17や1:46のあたりに登場する音がクラリネットです。)
この二つの対比で、光と闇が交じりあった 夕暮れのような雰囲気を作り上げています。
楽しさと寂しさ
遠出して楽しく過ごした一日。
だけど日暮れが近づいて、楽しい時間も残り僅かだなぁ(●´・ω・) と少し寂しい。
そんな幸せな充実感と、少しの寂しさが入り混じったイメージが浮かびます。
当時の最新楽器クラリネット
「クラリネット五重奏曲」は1789年、モーツァルト33歳の作曲。
モーツァルト35年の生涯では晩年の作品です。
この時代、クラリネットは発明されて間もない最新の楽器でした。
モーツァルトがこの曲を作った背景には、クラリネット奏者「アントン・シュタードラー」との出会いがあります。
友人と共に作り上げた曲
シュタードラーは演奏家であると同時に、クラリネットの改良も手がけていました。
モーツァルトはシュタードラーと親交を深め、彼と共にクラリネットの可能性を追求します。
そして、彼のためにクラリネットの魅力を最大限に引き出せる曲を作り上げました。
モーツァルトは、彼に捧げたこの曲を、「シュタードラー五重奏曲」と呼んだそうです。
他にもあります、クラリネットの活躍する曲
モーツァルトがシュタードラーのために作った曲は、クラリネット五重奏曲だけではありません。
クラリネット三重奏曲やクラリネット協奏曲なども、彼のために作りました。
クラリネットの音色が気に入ったら、これらの曲も聞いてみてくださいね^^
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